今年もマスターズの季節がやって来ましたね。
日本が誇る松山英樹が今年こそ、いよいよグリーンジャケットに袖を通すのを見られるかもしれません。
【2017 マスターズ日程】
マスターズ予選ラウンド:4月6日(木)~ 7日(金)
マスターズ決勝ラウンド:4月8日(土)~ 9日(日)
日本時間での放送はTBS
1日目:6(木)23:40~ 7(金)8:30
2日目:7(金)23:40~ 8(土)8:00
3日目:9(日)深夜 0:15~ 8:00
4日目:10(月)深夜 0:15~ 8:00
松山英樹と石川遼の差
1992年生まれの松山英樹は石川遼(1991年生)と同学年ですが、24歳とは思えない貫禄と実力を持ち合わせた誰もが認める日本人として規格外の国際型選手です。
アマチュア時代にプロのトーナメントツアーで次々と記録破りの戦績を残し、史上最年少の16歳と3ヶ月でプロデビューした石川遼とは対象的に、じっくりとアマチュア時代に力をつけ21歳と1ヶ月でプロデビューした松山英樹。
石川遼のアマチュア時代 | 2007年の輝き
日本のゴルフ界と石川遼にとって、2007年は極めて鮮烈で歴史的な一年でした。
高校生になったばかりでまだアマチュア選手だった15歳の石川遼は、2007年プロのトーナメント「マンシングウェア オープンKSBカップ」での史上最年少優勝(ギネス・ワールド・レコーズ認定)を革切りに、フジサンケイクラシック、東海クラシック、三井住友VISA太平洋マスターズで次々とローアマチュアを獲得しますが、アマチュア大会で際立った石川の戦績は日本ジュニアゴルフ選手権競技での大会史上最年少優勝のみ。
早々とプロデビューを果たした石川にとってアマチュアとして活躍したのはこの一年だけです。
写真は2007年マンシングウェア オープンKBSカップで優勝した15歳の石川遼
松山英樹のアマチュア時代 | 6年間の実績
一方、松山英樹はプロデビューするまでの15歳から21歳の6年間は、全国高等学校ゴルフ選手権大会、アジアジュニアゴルフチーム選手権、日本ジュニアゴルフ選手権競技、アジアアマチュアゴルフ選手権(2連覇)とすべてを優勝。
日本オープンゴルフ選手権競技で3位、マスターズ・トーナメントで27位のローアマチュア獲得、日本学生ゴルフ選手権競技を2連覇、三井住友VISA太平洋マスターズで優勝など、アマチュアの帝王として君臨していました。
写真は2010年マスターズでローアマチュアを獲った20歳の松山英樹
マスターズ出場においても2009年、日本人として史上最年少の17歳と6ヶ月(マスターズ史上では2番めの若さ)で出場した石川遼(ただしプロとして)が予選落ちしたのとは裏腹に、松山英樹は2010年にアマチュア ゴルファーとして日本人最年少(当時19歳)でマスターズ出場権を獲得し20歳で臨んだ初出場で27位タイのローアマを獲得するなど、さらにアマチュアの実績を積み上げていきます。
アマチュア時代に多くの国際大会という大舞台で優勝経験を多く積んだ松山英樹と、プロ経験の長い石川遼との差は、そのまま米国での戦績の差になっていると思います。
松山英樹のドライバー スイング解析
マスターズの戦績比較~松山英樹と石川遼
舞台をマスターズはじめ、メジャー大会における二人の戦績を比較してみましょう。
マスターズ・トーナメント
石川遼:先にマスターズからの招待を受けた石川遼が予選を通過し決勝ラウンドに残ったのは2011年の20位タイのみ。初出場した2009年、2010年、2012年と4度の出場で予選落ち3回。
松山英樹:一方、松山英樹は初出場の2011年は27位タイでローアマ、翌2012年は54位タイ、2014年予選落ち、2015年5位、2016年7位タイと、5度の出場で予選落ちは1回のみで、2度のトップ10となっている。
全英オープン
石川遼:2009年予選落ち、2010年27位タイ、2011年予選落ち、2012年予選落ち、2014年予選落ちと、5度の出場で4度の予選落ちをしている。
松山英樹:2013年6位タイ、2014年39位タイ、2015年18位タイ、2016年予選落ちと、4度の出場で予選落ちは1回、トップ10を1度獲っている。
全米オープン
石川遼:2011年33位タイ、2012年30位タイ、2015年予選落ち。
松山英樹:2013年10位タイ、2014年35位タイ、2015年18位タイ、2016年予選落ちと、4度の出場で予選落ち1回、トップ10に一度。
全米プロゴルフ選手権
石川遼:2009年56位タイ、2010年・2011年予選落ち、2012年59位タイ、2013年29位タイ、2014年予選落ちと、6度の出場で3度の予選落ち。
松山英樹:2013年19位タイ、2014年35位タイ、2015年37位タイ、2016年4位タイと、4度の出場で予選落ちなし、トップ10一度。
メジャー大会~通年で比較
2014~2016年の過去三年間、石川遼はマスターズの出場資格からこぼれ出場した戦績内容も苦戦している反面、松山英樹は2013年を除いて5度の出場、うちローアマ1度、トップ10が2度とオーガスタのコースはすこぶる相性がいい。
ゴルフ4大メジャー大会すべてでトップ10を果たしている松山英樹が予選落ちしたのはメジャー出場17回中3度のみ(予選突破率:82%)であるのに対し、石川遼の最高位は2011年に出場したマスターズの20位タイで、メジャー出場21回中12度の予選落ちをしている(予選突破率:43%)。
さらに直近の松山英樹はマスターズで2年連続トップ10(2015年単独5位、2016年7位タイ)、2016年全米オープンでは4位タイに加え、昨年2016年11月に行われたヨーロピアンツアー トーナメントのメジャー大会である世界ゴルフ選手権・HSBCチャンピオンズで日本人として初優勝を飾り、10月の日本オープンゴルフ選手権競技、11月の三井住友VISA太平洋マスターズから数え破竹の3戦3連勝と、乗りに乗りまくっている。
マスターズ観戦ツアーに行ってみたい
2017年マスターズ観戦ツアーの日程は、4月4日(火)成田空港出発の11日(火)帰国。4月6日(木)~9日(日)まで行われる4日間のマスターズ予選・決勝ラウンドに加え、本戦前日に行われるマスターズ出場選手の練習ラウンドとパー3 コンテストまでのフルコース ツアー。ゴルフファンなら一生に一度は観戦したいメジャーのひとつです。
写真は1964年に行われたマスターズ トーナメント(オーガスタ ナショナルゴルフクラブ)。ギャラリーが囲む18番ホールでショットを放つアーノルド・パーマー。