Made in U.S.A.のボール、それがキャロウェイ。米国マサチューセッツ州にチコピーに工場があり、町の人々によってキャロウェイ クロムソフトが製造されてます。
アメリカにおける販売シェアは タイトリストに次ぐ2位の17%を占め、日産数万個の製造規模で稼働してます。
キャロウェイ ゴルフ ボール 使用 ツアープロ
キャロウェイ クロムソフト X(4名)
キャロウェイ クロムソフト Xを使用するツアープロ、4名をご紹介。
ザンダー・シャウフェレ | Xander Schauffele
ザンダー・シャウフェレ | 28歳 | 米国 |
PGA 4勝 | 欧州 1勝 | その他 1勝 |
アメリカPGAツアーでは けして体が大きい方ではないが、ドライバーディスタンスは 303.7ヤード(69位タイ)を飛ばし、正確なアイアンや巧みなショートゲームをするショットメーカー。スイングコーチでもある父は 元10種競技のアスリートであり、曽祖父は 欧州の元プレミアリーガーというアスリート系の血筋をもつ。
米国サンディエゴ州立大学時には 史上最上位となる平均スコア(71.5)、パー5の平均記録(4.51)の記録保持者となり、卒業後2015年に22歳でプロ転向。2016 – 2017年シーズンにPGAツアー入りし、2017年7月の「グリーンブライヤークラシック」で初優勝。その後もう1勝をあげて、このシーズンの「PGAツアー・ルーキーオブザイヤー」の栄冠を勝ち取りました。
フィル・ミケルソン | Phil Mickelson
フィル・ミケルソン | 51歳 | 米国 |
PGA 42勝 | うちマスターズ 3勝 全英オープン 1勝 全米プロ 1勝 | その他 3勝 |
タイガー・ウッズがいなければトップに君臨できたであろうとよく言われるが、逆にタイガーというライバルがいたからこそこれだけの勝利数を上げられたとも言われる米国を代表するショットメーカー。全米オープンで6度の2位がありながら、このメジャー大会だけが未勝利のため、生涯グランドスラムが達成できていない。
※2017年はキャロウェイゴルフ ヘックス ブラック ツアーを使用。
石川遼 | Ryo Ishikawa
石川遼 | 30歳 | 日本 |
日本 17勝 |
2007年5月、高校一年生のアマチュアとして史上最年少優勝(15歳245日)を遂げたマンシングウェアKSBカップは第三次ゴルフブームの火付け役となった。
2010年には中日クラウンズ最終日、当時の世界最少ストローク「58」を叩き出して大逆転優勝。
2013年~2017年のPGAツアーでは苦しんだが2019年、国内ツアーで復活優勝を果たし年間通算3勝。やはりこの人が牽引しないと国内ツアーは盛り上がらないのが実情だ。
※2017年はキャロウェイゴルフ SR2.5を使用。
上田桃子 | Momoko Ueda
上田桃子 | 35歳 | 日本 |
日本 12勝 | LPGA 2勝 ミズノクラシック 国内開催 |
坂田塾出身の上田桃子はプロ入り後、3年目の2007年に5勝をあげ21歳156日の史上最年少賞金女王に輝く。翌年2008年~2013年、米国LPGAツアーに参戦するも本土では未勝利のまま帰国。
2014年の国内復帰戦で早々と2勝をあげるもその後 2年間苦しみ2017年に3年ぶりの優勝(この年 2勝)。2019年にも2勝してその存在感を示している。
キャロウェイ クロムソフト | スペック
飛距離とスピンを両立させた中上級者向きのボールです。
構造 | 4ピース |
カバー | 極薄ソフトウレタン |
弾道 | 強弾道 |
ウッドスピン | 少ない |
アイアンスピン | 多い |
フィーリング | ややソフト |
キャロウェイ クロムソフト | 口コミ~U.S.Callawayのレビューより
J(24歳)フィラデルフィア/ハンデ:15-20
今まで使ったボールのなかでこれほど打ちやすいゴルフボールはありませんでした。すべてのインパクトで良い打感。どのレベルの人にもこのボールはおすすめです。
R(55歳)ウィスコンシン/ハンデ:10-15
昨年のクロムソフトより、ドライバーショットがはるかに飛びます。ボールコントロール力は、アイアンでスピンがより掛かるようになったので、グリーン周りで発揮しやすいです。ボールの耐久性も優れてるので、とてもお勧めできます。
M(44歳)ダドリー/ハンデ:5-10
ずっと、TitleistのPro V1でプレイしてましたが、今回このボールを試しました。もうプロV1に戻ることはありませんね…。フィーリングが素晴らしく、ティーショットの飛距離が伸び、スピンコントロールは誰にも負ける気がしません。ゴルフボールの新しいベンチマークですね。
キャロウェイゴルフ クロムツアー
クロムツアーを使用するプロゴルファー、1名をご紹介。
深堀圭一郎 | Keiichiro Fukabori
深堀圭一郎 | 53歳 | 日本 |
日本 8勝 |
初シードを取った翌年の1997年に「ジャストシステムKSBオープン」でプロ初優勝。その後コンスタントに優勝を重ね2003年、メジャー選手権である「日本オープンゴルフ選手権競技」最終日に7アンダーを叩き出す大逆転優勝。
その後怪我やイップスに苦しむも2005年に2勝して復活するがこの年の優勝が日本男子レギュラーツアー最後となり、現在はシニアツアーに参戦している。
キャロウェイ クロムツアー | スペック
アイアンやウェッジでピタッと止めたいゴルファー向き。ソフトなウレタンカバーがアイアンのウェッジ溝をがっちりグリップ。
構造 | 4ピース |
カバー | 極薄ソフトウレタン |
スピン | 多い |
フィーリング | ソフト |
クロムツアーは製造を終了してるため、現在は中古市場のみです。
キャロウェイ クロムソフト | 誕生秘話
キャロウェイ クロムソフトの開発に深く関わっている日本人がいます。石井秀幸さん(ロック石井)という方。
13年間勤務したブリヂストン時代にはタイガー・ウッズの担当として初のウレタンカバーとなる「ナイキ アキュラシー ‘Accuracy’」の開発を担当し見事それに応え、タイガーの2000年メジャー3連勝をサポートしました。当時のナイキは 自社でボール製造する技術がなかったため、ブリヂストンが開発製造に関わっていたんですね。
石井氏は その縁がもとでナイキへ移籍し、ボール開発の責任者として15年間勤務しましたが、ナイキが2016年にゴルフ用品から撤退することになり、今度はキャロウェイからお声がかかったというボール開発の専門家です。
クロムソフトのすごいトコ
開発した石井氏によると、クロムソフトの凄いところは「石井氏:ヘッドスピードの遅い人でも(クロムソフトは)柔らかいからインパクトでボールが潰れやすく、初速が出るところ」。
さらにボール素材について「石井氏:地球上で最も軽く強靭な素材、グラフェンという炭素繊維を採用したおかげで、アウター(外側)を薄くし、インナーコアを大きくすることができた」。
つまりインナーコアを大きくしたことで、低ヘッドスピードでも初速が出るようになった、ということのようです。さらに、「石井氏:ボールカバーはウレタンのままなので、ウェッジでスピンもかけやすい」とのことです。
まるで、こんなところに日本人って感じで、石井さん凄いです。
チコピーゴルフボール工場の話 | 街を変えたボール
※以下の記事は 米国キャロウェイ公式サイトにおける内容を翻訳したものです。
THE STORY OF THE CHICOPEE GOLF BALL PLANTより
マサチューセッツ州チコピーにあるキャロウェイのゴルフボール工場は 1770年代、ワシントン大統領の指揮によって最初の熟練した職人が国の兵器庫で働くため、この地域にやってきたときから革新的な技術の代名詞となっています。
今から100年以上も前になる1896年からゴルフボールを製造しているチコピー工場の壁には歴史が深く刻まれてます。
キャロウェイは 2013年以来すでに最も急成長している大手ゴルフボール会社でもあり過去3年間、社長兼CEOのチップ・ブリューワーの下で、最先端の機械を備えたチコピー工場を近代化するために5,000万ドルを投資、高度なエンジニアと技術を追加しました。
この投資により世界で最も近代的なボール工場が誕生しました。
PGAツアー最低公式スコアである「58」のバックボーンでもあるボール製造テクノロジーに さらに拍車がかかり、現在では 最高品質かつ最も一貫性のあるゴルフボール ‘Chrome Soft’ を誕生させました。