さあ、ゴルフを始めたのはいいがキャディバッグにゴルフクラブをどんな順番で入れたらいいのかわからない。先輩や人に聞くのもちょっと…大丈夫です。簡単に覚える方法があります。
キャディバッグ ゴルフクラブの入れ方 | まずは4分割
まず、キャディバッグの正面と背面を把握します。
キャディバッグの正面はハンドル(取っ手)が付いている側です。
ゴルフクラブをキャディバッグに入れるときはバッグの背面を自分の方に向けて置きます。スタンドバッグなら脚が付いている側。これは4分割だけでなくどの口枠数でも同様です。
このキャディバッグの背面を自分に向けた位置は、ゴルフ場でバッグをゴルフカートに載せたときの位置と同じにするためです。
米国はゴルフカートに載せる向きが日本と逆になるのでバッグの正面を自分に向けてクラブを入れていきます。
気をつけなければならないのが、14分割キャディバッグによくあるパター専用スロットが付いているバッグ。これはやめておきましょう。
なぜなら正面側にパター専用スロットが来るため日本のゴルフカートに載せた場合パタースロットが奥に、ウッドが手前になってしまうという逆転現象が置きます。
また7分割のキャディバッグにもパター専用スロット付の場合があるので要注意です。
なので、もし14分割を選ぶときは「パター専用スロット」が付いていないカートバッグやスタンドバッグを選びましょう。
4分割の場合
口枠(トップカフ)の位置を把握しながら次の順番でゴルフクラブを収めていきます。
「ウッドからウェッジまで稲妻を描くように長いクラブから順に」をイメージすれば簡単に覚えられると思います。レフティ(左利き)の人は左右逆(❷と❸が逆)になります。
なぜ奥から長いクラブの順で並べるのか?
手前にウッドのような長いクラブがあると奥のクラブが取りにくくなる。合理的な理由です。
奥の口枠❶にはウッド&UT(ユーティリティ)、ロングアイアン。
左の口枠❷にはミドルアイアン。右の口枠❸にはショートアイアン。アイアンの長さ説明は後述あり(※1)。
手前の口枠❹にはウエッジ。
パターは❶か❹のどちらでも構いません。ラウンド中はゴルフカートのパター専用スロットを使用しますので。
4分割トップカフ キャディバッグ、クラブの入れ方は以上です。5分割以上については後述参照。
私のクラブセッティングはこんな感じ。ドライバーと5Wはブリヂストン J715、J15F(2014年モデル)。4Iは テーラーメイド rac フォージドアイアン cb(2003年モデル)。6I、7I、8I、9I、PWはタイトリスト T200(2019年モデル)。52度はNike SV(2007年モデル)。SWはテーラーメイド rac LT(2005年モデル)。パターはPING IsoPur2 Karsten Anser2i(2006年モデル)。
(※1)アイアンの長さについて
ロングアイアンは1番~4番アイアン。ミドルアイアンは5番~7番アイアン。ショートアイアンは8番以下のアイアンです(ウェッジ含む)。
しかし現代ゴルフでロングアイアンを使っているゴルファーは男子ツアープロ選手を除きほぼ絶滅状態。女子ツアープロ選手でも6番アイアンからという選手がほとんどです。
キャディバッグの機能と装備は存分に使い倒してナンボ。これについて次に解説します。
キャディバッグの機能と装備
キャディバッグの使命は二つ。
大切なゴルフクラブを傷つけないよう安全に運ぶこと。そしてラウンド中、キャディバッグがどれだけゴルファーをサポートできるか、です。
そんなキャディバッグの心意気に応えるためにもバッグの機能と装備を把握しておきましょう。
キャディバッグの機能 | 丈夫・円滑・便利
先にも触れましたが、キャディバッグ第一の機能はクラブの保全。第二はゴルファーの必要とするクラブがスムーズに出し入れできること。第三にゴルフカートに積載したとき、ポケットが使いやすくなっているかどうか。
加えて、雨の日ゴルフを物ともしないゴルファー向けには防水機能付キャディバッグがおすすめです。
丈夫で円滑で便利なキャディバッグ。この三拍子が揃って初めて使いやすいキャディバッグであると言えます。
キャディバッグの装備 | 口枠数・ポケット数
キャディバッグの装備で軽視してはいけないのがトップカフの口枠数です。クラブの出し入れで最も重要な装備です。
キャディバッグを選ぶとき、口枠の数を気にしない人もいます。
しかしラウンドを重ねていくうち、クラブ出し入れのスムーズさが自分にとっての使いやすさを左右している事に気づくはずです。
なので、これからキャディバッグを選ぼうというときにはぜひ口枠数のことも考慮してくださいね。
おすすめの口枠数は4分割(私が使っている、ということもありますが…)。
その理由は先に触れた❶ウッド&UT、❷ミドルアイアン、❸ショートアイアン、❹ウェッジ。と、ある程度大まかに振り分けやすいこと。
ミドルならミドルをまとめて、ショートならショートをまとめて取り出しやすく、入れやすいです。
クラブをもう少し細かく分けたい方は、その細かさに応じた口枠数を検討していきましょう。
ポケットの使いやすさ
ゴルフを始めたばかりの人なら口径8.5型以上のキャディバッグがおすすめです。
なぜなら、コースへ持っていくゴルフ用具は少なくないからです。8.5型以上ならポケットは最低5つ以上付いていて基本的なゴルフ用具はすべて収まります。
しかしキャディバッグをゴルフカートに積載する際、バッグをカートベルトで縛ってカートに固定するのですが、この縛ったベルトが邪魔になってせっかくのポケットが開けられなくなったりします。
この問題を解決するため機能を追加したキャディバッグが各メーカーから販売されています。カートベルトをポケットの裏側を通すことで、ポケットを使えるようにした機能です。
各社、次のとおりです。
コブラのカート・パススルー。
PINGのカートストラップ・チャンネル。
サンマウンテンのカートストラップ・パススルー。
テーラーメイドのカートストラップ・パススルー。
タイトリストのカートストラップ・トンネル。
キャディバッグに入れるもの
その前に。
まず、キャディバッグを購入するときは必ずネーム入れサービスを利用して、自分の名前をネームタグ(ネームプレート)に入れておきましょう。ゴルフ場で、自分のキャディバッグが行方不明にならないための防止策です。
別途、ネームタグを購入してもOKです。透明のネームタグに名入れしてメーカー純正のネームタグに付け足すのもいい方法です。
ラウンドするに当たり、ゴルフクラブ以外にキャディバッグに入れる最低限必要なゴルフ用具は1⃣ゴルフシューズ、2⃣ゴルフボール(最低1ダース以上)、3⃣ティー(長いものを10本以上、短いものを4本以上)、4⃣ゴルフグローブ(予備含む)、5⃣ボールマーカー(グリーン上で使用)、6⃣グリーンフォーク(グリーンについたピッチマークを修復する※2)、7⃣レインウェア(上下)。
(※2)ピッチマーク(もしくはボールマーク)とは、ボールがグリーンに乗った際、芝生にできてしまった凹み痕のこと。自分で付けてしまったピッチマークをグリーンフォークで修復する事はゴルファーにとって最低限のマナーです。
と言うよりも、ピッチマークが付くくらいの距離(50ヤード以上あたり)から放ったショットがグリーンに乗ったときの快感は言葉にできません。遠くから打ったショットほどピッチマークも深くなり、いよいよグリーンに来たとき、無上の喜びを胸に秘めながらこのピッチマークを直してる自分に出会えますよ。
これに汚れたクラブを拭くためのタオルを加えれば万全です。さらにフェアウェイ上のディボット(自分で付けた穴痕)修復用の土を入れる「目土ボトル」があれば完璧なアマチュアゴルファーの仲間入りです。
これ以外で必要なものは季節によって替わりますが、8⃣虫除けスプレーや着替え用ポロシャツなど(夏場)、9⃣ホッカイロなど(冬場)、といったところです。
キャップやサンバイザーなどの帽子類は最初から被っていく人が多いですが、キャディバッグにしまうなら忘れないようにしましょう。帽子はもしもボールが飛んできたとき、最低限のケガ防止になります。
もし、自分の打ったボールが隣のホールへ飛んでいった場合は必ずすぐに打ち出した方向に腕を上げ、大声で「フォーーー!」と叫びましょう。
キャディバッグ ゴルフクラブの入れ方 | 5分割~14分割
こちらでは5分割~14分割までのキャディバッグ ゴルフクラブの入れ方について解説しています。ロングアイアンについては使用頻度が低いため割愛します。
5分割の場合
5分割の入れ方は❶ウッド、❷ショートウッドやUT、❸ミドルアイアン、❹ショートアイアン、❺ウェッジとなります。
6分割の場合
6分割は❶ウッド、❷ショートウッドやUT、❸ミドルアイアン、❹ショートアイアン、❺ウェッジ、❻ウェッジとなります。
7分割の場合
7分割は❶ウッド、❷ショートウッドやUT、❸UT、❹ミドルアイアン、❺ショートアイアン、❻ウェッジ、❼ウェッジとなります。
8分割の場合
8分割のレイアウトはメーカーに寄って様々です。こちらは一例です。❶ウッド、❷ウッド、❸ショートウッドやUT、❹❺❻アイアン、❼❽ウェッジとなります。
14分割の場合
14本のクラブを完全に仕切る究極のトップカフが14分割です。移動中、クラブ同士がぶつかる事はほぼありません。
14分割の場合だけは左から右に流れる順番とは限らず、奥から中央に長い番手、周りにアイアンとウェッジを入れていきます。左サイドにアイアン、右サイドにウェッジとしていますが、左右逆でも構いません。どちらが使いやすいか、何度かラウンドしながら決めていきましょう。
いろいろご紹介しましたが、これからゴルフを始める人はまず口径が大きめのキャディバッグを選んでください。そしてラウンド経験を重ねていくうちに自分に合う口枠数の見当がおのずとついてくると思います。
Have a enjoy your golf life!