松山英樹の勢いが止まらない。
石川遼は、彗星のような派手さで、あっという間にゴルフファン、とくに若い女性ファンを増やしたが、松山英樹は、久しぶりにトルクのある本格派の登場を感じる。
日本のゴルフ界には、やはり海外で勝てるプロゴルファーが必要だ。
国内試合の実績しかない石川遼と違い、松山英樹は、2010年のアジアアマチュアゴルフ選手権で日本人初の優勝を飾り、翌年のマスターズ出場権を獲得。
翌週の開催された日本オープンでは3位入賞で、ローアマチュアを獲得した。
そして、2011年マスターズでは、予選を勝ち進みこれまた日本人として初めてローアマチュアを飾った。
同年11月、三井住友VISA太平洋マスターズでアマチュア優勝を果たした。
日本のプロツアーでのアマチュア優勝は、倉本昌弘、石川遼に次いで、三人目の快挙だった。
2013年にようやくプロ宣言をし、ツアー2試合目で優勝する底力を見せ、日本中を驚かした。
これまで7戦を戦って、2勝しすべてベスト10入りというのも驚異的な強さだ。
もちろん、現在賞金王のトップを走るが、もはや日本のプロツアー賞金王の器では足りないと思う。
来年には米国へ渡って、ローリー・マキロイやタイガー・ウッズを相手に思う存分戦って、デビュー1年目でPGA初優勝を飾って欲しい。
松山英樹には「日本人初」が似合う男だから。