球聖と呼ばれたボビー・ジョーンズが1926年に全英オープンで初優勝する前のずっと昔のボビーがまだ生まれる前のスコットランド、1860~1870年にかけて元祖球聖青年ゴルファーがいた。
その名は トミー・モリス。全英オープンを唯一人、4連覇した男だ。父、トム・モリスと合わせて全英オープンを通算8勝。
モリス親子の人生を初映画化。
⛳トミーの名誉 | Tommy’s Honour(2016)
原題:Tommy’s Honour / 米国映画 / 2016年
プロデューサー: ジム・クレアッツァー、 ボブ・ラスト、 ティム・ムーア
監督: ジェイソン・コネリー
音楽: クリスチャン・ヘンソン
脚本: ケビン・クック、 パメラ・マリン
Producer:Jim Clairezer, Bob Lust, Tim Moore,
Director:Jason Connelly,
Screenplay Kevin Cook, Screenplay Pamela Marin,
Music:Christian Henson,
トミーの名誉 | あらすじ
19世紀スコットランドのゴルファー、トム・モリス親子の実話映画化。
全英オープンの黎明期、第2回目開催の1861年から1872年の11年間に父と息子で全英オープン8勝を挙げたスーパー親子ゴルファーの物語。
息子のトミーは1868年、第9回目全英オープンに17歳で初優勝し、そのまま12回目まで4連覇。
しかし、この栄光とは裏腹にトミーの未来に暗雲が垂れ込みはじめてるとは、誰も知る由もなかった…
彗星のように生きたトミー・モリスと、近代ゴルフの父 トム・モリスの物語。
Tommy’s Honour の時代背景
初めての全英オープン第一回目は、スコットランド西部海岸のプレストウィック・ゴルフクラブで1860年に開催された。
最初の優勝者は ウィーリー・パークで、オールド・トム・モリスは2位。トミー・モリスが9歳のときである。
モリス親子は、ともにファーストネームが同じトムのため、息子はトミーと呼ばれた。トミーは第6回目開催の全英オープン(1865年)を14歳でデビュー。翌年(1866年)の15歳出場で9位に入賞している。
1870年までは スコットランドの「プレストウィック・ゴルフクラブ」が単独で行っていた全英オープンだが、トミー・モリスが17歳~19歳のときである1868年、1869年、1870年と三連覇したことで、優勝者用のベルトが彼のものになってしまった(このとき三連覇した者には永久にベルトを与えるルールだったためだ)。
かなり高価なつくりのベルトだったため、次回開催のためのベルト製作予算がなく次年度1871年には、全英オープン開催を一年見送る事態となった。
結局、「プレストウィック・ゴルフクラブ」単独の財政では大会開催が不能に陥り、2つのクラブ「セント・アンドリュース」、「マッセルバラ」を巻き込み全英オープンは1872年に再開された。
そしてトミーは、ここでも優勝の4連覇を果たし、ベルトに代わり新しく優勝者の証となった銀製のクラレットジャグを誰よりも先に手にしたのである。後にも先にも全英オープンの4連覇は、彼だけだ。
トミーの名誉 | キャスト
ピーター・マラン(オールド・トム・モリス役 トミーの父)
ジャック・ロウデン(トミー・モリス役 トムの息子)
オフィリア・ラヴィボンド(メグ・ドリネン役 トミーの妻)
サム・ニール(アレクサンダー・ブースビー役)