4月のマスターズで、通算81勝目(PGA)となるメジャーの復活優勝を成し遂げたタイガー・ウッズ。
今年の全米プロゴルフ選手権(PGA選手権)は米国時間で、5月16日(木)~19日(日)にニューヨークにあるベスページ・ステートパーク・ブラックコースで行われる。
全米プロゴルフ選手権過去10年の歴代優勝者
昨年(2018)は、2017年 – 2018年と全米オープン選手権の2連覇を達成したブルックス・ケプカ(米国)がその勢いのままに全米プロゴルフ選手権も優勝するという、まさにケプカの年となった。
ドライバー300ヤード超えを正確なショットで定評のあるケプカのプレイを実際に見た日本人のファンも多く2016年 – 2017年には日本ツアーのダンロップフェニックスオープンを連覇している。
2017年、ジャスティン・トーマスが優勝した大会では最終日スタート時点で、単独首位に立った松山英樹(日本)はスタートホールで右へプッシュアウトでOBとなり、その後立て直しが出来ずに5位タイでフニッシュ。試合後に初めて流した松山の涙に感動した日本のファンは少なくない。
2016年はジミー・ウォーカー(米国)、2015年のジェイソン・デイ(豪州)が優勝パッティング後に流した涙は印象的だった。
2014年と2012年はローリー・マキロイ(北アイルランド)。この頃のマキロイは2011年の全米オープンを制し、2014年には全英オープン優勝とイケイケドンドンの勢いでそのままメジャーキャリアグランドスラムを一気に達成するかに見えたが、マスターズだけは未だ未勝利だ。
2013年はジェイソン・ダフナー(米国)、2011年のキーガン・ブラッドリー(米国)は初出場初優勝を達成。彼の叔母はLPGAで通算31勝(うちメジャー6勝)のパット・ブラッドリー。2010年はマーティン・カイマー(ドイツ)。
2009年の最終組のY.E.ヤン(8アンダーで優勝 / 33歳 / 韓国)とタイガー・ウッズが繰り広げた死闘は圧巻で、このメジャー優勝はアジア人初となる快挙だった。この大会でのトップ10を見ればわかるがそうそうたるメンバー、つまりその後にメジャータイトルを獲得する選手が大勢名を連ねており、よくぞこのメンツで優勝できたなぁとあらためて感心する。
2009年 全米プロゴルフ選手権のトップ10
※( )内は優勝当時の歳と、現在の通算メジャー勝利数
2位(5アンダー):タイガー・ウッズ(33歳 / 15勝 / 米国)
3位タイ(3アンダー):ローリー・マキロイ(20歳 / 4勝 / 北アイルランド)、リー・ウェストウッド(36歳 / イングランド)
5位(2アンダー):ルーカス・グローバー(29歳 / 1勝 / 米国)
6位タイ(1アンダー):マーティン・カイマー(24歳 / 2勝 / ドイツ)、アーニー・エルス(39歳 / 4勝 / 南アフリカ)、ソレン・ケルドセン(33歳 / デンマーク)、ヘンリック・ステンソン(33歳 / 1勝 / スウェーデン)
10位タイ(イーブンパー):ダスティン・ジョンソン(24歳 / 1勝 / 米国)、ザック・ジョンソン(33歳 / 2勝 / 米国)、ジョン・メリック(27歳 / 米国)、グラエム・マクドウェル(29歳 / 1勝 / 北アイルランド)、フランチェスコ・モリナリ(26歳 / 1勝 / イタリア)、パドレイ・ハリントン(37歳 / 3勝 / アイルランド)
優勝を願うファンを味方に
PGA選手権 2019、タイガー・ウッズが優勝すれば、サム・スニードの持つ最高優勝数PAG通算82勝に並ぶとともに、ジャック・ニクラウスの持つメジャー通算18勝にあと2勝と近づく。